Bスポット療法とは鼻と喉がつながる部分(上咽頭)に直接薬剤(塩化亜鉛)を塗る治療法です。
風邪の時に喉がイガイガしたり、鼻の奥に痛みを感じる時はこの場所に炎症が良く見られ、実際に診察の中で患部を直接確認すると赤く腫れていたり、痰がへばりついていたりしています。
この上咽頭をしっかりと観察するためには内視鏡を使用する必要があるため、
- なんとなくのどがおかしい
- のどに何か貼りついたような感じがする
- 鼻は悪くないのに、鼻声が治らない
- 鼻水がのどに流れる感じがあるが、実際見ていると鼻水が目立たない
などの症状がある場合には内視鏡を使用し直接上咽頭を確認しています。
Bスポット療法の行い方
塩化亜鉛というお薬を上咽頭に直接塗ります。
この治療に使う塩化亜鉛というお薬は消炎作用があります。
1回の治療で効果を感じる方もいらっしゃいますが、週1~2回の頻度で10回程度を目安に行います。
Bスポット療法で効果が期待できる疾患
- のど風邪
- 後鼻漏(鼻水がのどに流れ込む感じ)
- のどのイガイガ感
- のどの違和感
- 耳閉感(耳が詰まった感じ)
- 長引く痰
※Bスポット療法は万能の治療ではなく、上記の症状があっても上咽頭炎が原因でなければ効果はありません。
風邪の初期にBスポット療法を行うと、風邪の治りが良いと言う方も多くいらっしゃいます。この場合は一回の治療で済むことがほとんどです。
その他に、めまい、慢性の咳、掌蹠膿疱症、アトピー性皮膚炎、自律神経失調症、IgA腎症などに効果があるという報告もあります。
ご注意いただきたいこと
- 薬を塗る時に痛みがあり、炎症がつよければ強いほど痛みが強くなりますが、痛みが強いほど今後の効果も期待できます。
症状が快方に向かうと痛みが無くなっていきます。 - 治療後一時的に鼻水や痰に血がまざりピンク色になることがありますが、すぐに止まりますので心配いりません。
- 治療をご希望の方は、受付で「Bスポット療法希望」とお伝えください。