



新型コロナ後遺症がある方への治療について
新型コロナウイルスに感染された方で発症から1か月以上経過してものどの違和感、嗅覚障害、倦怠感などの症状が無くならない方がいらっしゃいます。
新型コロナウイルス後遺症を含むウイルス感染による上気道の炎症後に発生する後遺症については慢性上咽頭炎が指摘されています。
この上咽頭という部分はリンパ組織が集まっている部分で免疫機能と密接に関わっていると考えられており、この部分に慢性的に炎症があると様々な症状の原因になると考えられています。
そのため当院でも新型コロナ後遺症でお悩みの方で慢性上咽頭の所見がある方には対応する治療を行っています。
当外来の対象となる方
新型コロナウイルスの感染が認められ(PCR検査等で陽性)症状が出てから1か月以上経過し、後遺症にお悩みの方。
かつ7日以内にかぜ症状(のどの痛み、咳、微熱など)がない方。
※現在新型コロナウイルスに感染し、症状が出ている方の治療に対応できる設備がありません。ご理解のほど宜しくお願いいたします。
症状としては
- 倦怠感が続く
- 断続的に頭痛がある
- 嗅覚障害がある(臭いがしない、変なにおいがする)
- 味覚障害がある(味を感じない、変な味に感じる)
- のどの痛みが続く
- のどの違和感がある
- せきが気になる
などの症状がある方は一度ご相談ください。
当外来の治療について
慢性上咽頭炎に効果があるBスポット療法を実施しています。
この治療法は上咽頭と呼ばれる喉の奥(鼻とのどがつながる部分)に直接お薬を塗る治療法です。
この治療についてさらに詳しくご覧になりたい方はこちらをご覧ください。
保険適用の治療法で、耳鼻咽喉科では古くから実施されてきた安全な治療法です。
ただし、新型コロナウイルス感染後遺症の治療は現在確立されていないため、Bスポット療法をすることで全ての方の後遺症が改善できるわけではありません。ご理解の程宜しくお願いいたします。