そんな睡眠のお悩み、治療できるかもしれません。
睡眠時無呼吸症候群と聞くと単にいびきをかくだけ、日中に眠気を感じるだけ、と簡単に考える方が少なくないのですが、実は様々なリスクを高めることがわかっています。
当院では健康な人生を送っていただくためにも適切な治療を受けていただきたいと考えています。
- いびきが大きいと指摘をされたことがある
- 夜間呼吸が止まっていると言われた経験がある
- 十分な時間寝ているはずなのに日中に眠気を感じる
睡眠時無呼吸症候群で高まるリスク
大人のリスク
- 心筋梗塞
- 脳血管障害
- 高血圧
直接的な影響としてはこれらの病気のリスクが高まります。
呼吸が頻回に止まることで酸素不足を起こし、赤血球数の増加や動脈硬化が発生するため様々な病気のリスクが上昇します。
夜間、自覚が無い程度に細かく目覚めるため睡眠の質が低下し、日中の眠気を誘います。
その結果、交通事故や仕事の効率低下などの弊害があると言われてします。
子供のリスク
- アデノイド顔貌
直接的な影響としては口呼吸が続くことによってアデノイド顔貌と呼ばれる顔つきになるリスクが高まります。口が突き出し、顎が小さく後退した特徴的な顔つきになるため早い時期から治療をしてあげることをお勧めします。
また、大人同様夜間に頻回に目覚めるため、睡眠の質が低下します。
そのことにより日中に眠気が出てしまうので学習に集中できなくなり、学力の低下を招くと言われています。
睡眠時無呼吸症候群とは
睡眠時無呼吸症候群とは夜間睡眠中に呼吸が止まる、低呼吸(空気が通りづらくなる)状態が何度もある状態を指します。
具体的には1時間で5回以上の無呼吸、もしくは低呼吸があり、昼間の眠気などを感じる場合に睡眠時無呼吸症候群と診断されます。
のどの空気の通り方
イラストのように空気の通り道が狭くなることで無呼吸や低呼吸状態になります。
多くの場合、肥満が原因で空気の通り道が狭くなり、睡眠時無呼吸症候群を引き起こします。
その他、子供の場合アデノイドが大きいことや、扁桃腺が大きいことで空気の通りが悪くなることもあります。
また、鼻づまりも睡眠時無呼吸症候群の原因となります。
睡眠時無呼吸症候群の検査
睡眠時無呼吸症候群の検査では睡眠中にどの程度無呼吸、低呼吸があるかを検査します。
睡眠中の1時間で無呼吸低呼吸指数(AHI)が5以上が睡眠時無呼吸症候群に該当します。
- 軽症 5≦AHI<15
- 中等症 15≦AHI<30
- 重症 30≦AHI
検査の方法
簡易無呼吸検査
睡眠中の無呼吸の回数、血中の酸素飽和濃度、いびきを記録する検査です。
検査装置をつけてご自宅で寝るだけの検査です。
ポリソムノグラフィー検査
睡眠中の呼吸、いびき、血中の酸素飽和濃度に加え、脳波、眼球運動、心電図、筋電図を記録する検査です。
より精密に検査を行うために入院での検査をご紹介しております。連携病院で1泊入院し、検査を受けていただきます。
その他初回の診察時に鼻やのどの状態を確認するために内視鏡を活用する場合もあります。
睡眠時無呼吸症候群の治療
睡眠時無呼吸症候群は原因によって治療法が異なります。
扁桃(アデノイド)肥大が原因と明確な場合
扁桃の肥大が原因で空気の通りが悪くなっていることが明確な場合は手術によって空気の通りを改善します。
明確な原因が無い場合
明確な原因が無い場合はCPAP(持続陽圧呼吸療法)による治療を行います。
これは圧力をかけて空気を送りこむことで気道が塞がらないようにする治療で、マスクをつけて寝るだけの治療です。
それ以外の治療
症状が軽度の場合はマウスピースを歯科で作成し睡眠中に装着していただく場合があります。また、肥満によって空気の通りが悪くなっている場合はダイエットをお勧めする場合もあります。
当院の特徴
鼻、喉の専門家である耳鼻咽喉科専門医が診療を行いますので内視鏡を用いてのどの空気の通り道を観察し、診断することができます。
特に子供はどの子供も扁桃やアデノイドが大きくなりますので手術が必要な状態かどうか適切な判断が必要となります。院長は子供の治療の経験も豊富にありますので子供のいびきでお悩みの保護者の方は一度ご相談ください。
さらに詳しい内容や検査や治療の費用についてはこちらをご覧ください。