副鼻腔炎の治療は慢性化させないことと、慢性化してしまったらしっかりと治療しきることが大切です。
副鼻腔炎は頬の内側や鼻の周りにある副鼻腔と呼ばれる空洞に炎症が起きる病気です。
- 鼻づまり
- 鼻水(色がついたねばねばしたもの)
- 頬の痛みや重さ
- 頭痛
などの症状があり、炎症が起こる場所と炎症の程度によっては歯が痛むこともあります。
風邪の後に発症することが多く、早い段階でしっかりと治療をしないと慢性化することがあり、慢性化すると鼻茸(ポリープ)ができたりすることがあります。
- 風邪だと思っていたのに鼻詰まりが長引く
- 色のついた鼻水が出る
- 下を向くと顔や頬に痛み・重さを感じる
といった症状がある方はお気軽にご相談ください。
内視鏡でわかる副鼻腔炎
副鼻腔の出口から出る膿
鼻茸
レントゲンでわかる副鼻腔炎
正常
副鼻腔炎
当院の治療の方針
急性副鼻腔炎の治療
症状が出てから時間が経っていない急性副鼻腔炎の場合、慢性化しないように抗生剤を処方ししっかりと炎症を抑えるように治療を進めます。
状態の確認のためにレントゲンや内視鏡を活用することもあります。
慢性副鼻腔炎の治療
副鼻腔炎が慢性化してしまった場合、長期間マクロライド系の抗生剤を少量服用する治療を行います。抗生剤と言われると心配になる方もいらっしゃるかもしれませんが、おおよそ通常処方する半分の量であり心配はいりません。
慢性化してしまうと短期間ですっきり治ることはまれですので、しっかりと治癒するまで2~3か月通院していただくこともありますが、悪化すると鼻の中にポリープができたり手術が必要になったりするので必ず治療を続けるようにしてください。
手術による治療
治療を行っても治癒しない場合は手術による治療が必要となる場合があります。
その場合は、手術可能な病院を紹介いたします。
通常手術は7日程度の入院が必要となります。
当院の治療の方針
小さなお子さんは体が未発達なため風邪の後などに簡単に副鼻腔炎を発症します。
そうなると鼻水が長続きするのですが、小さなお子さんは鼻を上手くかめないためすすってしまいます。
その結果、治癒するまでに時間がかかったり、中耳炎に発展することもありますので、小さなお子さんが鼻水を出していたら可能な限り吸引してあげてください。
ご自宅での吸引は難しいとお考えの場合は吸引だけでも構いませんのでお気軽にご来院ください。